Proxmoxラボは本当に安全か?「混沌から統制へ」解説ビデオ公開のお知らせ
このポストについて
このポストでは、日本語版ビデオ
「Proxmoxラボ:混沌から統制へ」
の公開をお知らせします。
内容としては、こんな疑問からスタートしています。
Proxmox 上の開発ラボ、
それって本当にセキュリティフレームワークに耐えられる構成ですか?
ISO 27001 / NIST / 国内ガイドラインのような「お作法」と、
現場の Proxmox ラボのリアルな姿との ギャップ にフォーカスしたビデオです。
※ビデオ本編は YouTube からご覧いただけます。
よくある Proxmox ラボの「混沌」
動画の前半では、多くの現場で見かける構成を、かなり正直に言語化しています。
- 新しいサーバーを買ってきて
- Proxmox をインストールして
vmbr0などのフラットなブリッジを 1 本だけ作り- そこにプロジェクト A/B/C/D… の VM を全部ぶら下げる
- リモート VPN ユーザーも、同じネットワークにそのまま接続させる
結果として、
- プロジェクト間のネットワーク境界が無い「ベタ置き」状態
- ファイアウォールは、ジェンガの塔のように 1 ルールのミスで全体が崩れうる 設計
- ひとつの VM が乗っ取られた瞬間に、隣のプロジェクトへ“ひょいっと”移れる VMホッピング リスク
こういった「便利さと引き換えのカオス」を、図と比喩で説明しています。
理想の姿:プロジェクトごとの完全分離
次に、セキュリティガイドラインが本来想定している「あるべき姿」を、ラボ環境に引き寄せて描いています。
- プロジェクトごとに 仮想 VNet を分けて完全分断
- プロジェクト間通信は原則禁止(必要な経路だけを例外的に許可)
- VPN も「なんでも見える共通入口」から、
プロジェクト専用 VPN という形へ分離
イメージとしては、
- これまでのラボが 「共有ホステル」 だとすると、
- MSL Setup が目指すのは 「部屋ごとに鍵と厚い壁がある高級マンション」
という対比に近い内容になっています。
ここで、
「そうなれたら理想だけど、現実はなかなか…」
という声が聞こえてきそうなので、後半ではその「なかなか」の中身をほどいていきます。
なぜ理想が実現されないのか
動画の中盤では、
- ハイパーバイザーネットワーク(L2 / L3)の深い知識
- SDN / VNet / ファイアウォール設計の複雑さ
- VPN サーバー構築とユーザー管理の運用負荷
- 変更のたびに必要になるテスト工数
- 監査・レビュー向けのドキュメント整備
といった「理想を現実に落とし込むためのコスト」に触れています。
ほとんどのチームが最終的に、
理想はわかる。でも、お金と時間がかかりすぎて現実的じゃない。
という結論にたどり着いてしまう理由を、
具体的な作業イメージとともに整理しています。
解決策:MSL Setup による自動化
後半のクライマックスでは、
Zelogx MSL Setup を使ったアプローチを紹介しています。
プロセスはとてもシンプルです。
- サーバーをラックに入れる
- Proxmox をインストールする
- MSL Setup のスクリプトを 1 回実行する
これによって、従来は
- 専門家が数日〜1週間かけていたような構築作業が
- 10〜20分程度のルーティンワーク に変わる、
というイメージを目指しています。
MSL Setup が裏側でやっている主なことは、たとえば次のようなものです。
- プロジェクトごとの完全に隔離された SDN VNet の自動構築
- ハイパーバイザーファイアウォールと組み合わせた L2/L3 の分離
- オープンソース VPN マネージャー Pritunl のデプロイ
- プロジェクト別の VPN ユーザー/クライアント設定のひな形準備
- チームにそのまま渡せる 運用マニュアルと図の生成(Proxmox Notes 連携)
誰に向けたビデオか
この日本語ビデオは、特に次のような方を想定しています。
- Proxmox 上に開発・検証用ラボを構築しているインフラ/SRE/社内SE の方
- 「本当はプロジェクトごとにネットワークを分けたい」と思いつつ、
時間とスキルの問題で手が出せずにいる開発リード - ISO 27001 や NIST、国内ガイドラインに合わせて
開発環境のネットワークもちゃんと整えたい と考えている CTO / CISO / 経営層の方
数分で、
- 何が問題で、
- どういう構成が「あるべき姿」で、
- MSL Setup がそのどこを自動化しているのか
といった全体像をつかめる内容になっています。
さいごに
「Proxmoxラボ:混沌から統制へ」は、
- 開発環境を “とりあえず動く” から “安全に運用できる” へ進めたいときに
- どこから手をつけるべきかを考えるための、入り口として使えるビデオ
という位置づけを想定しています。
もし、社内での説明や、経営層への共有の材料が欲しい場合は、
この動画を一つのきっかけとして使っていただくのも選択肢になりそうです。
Zelogx MSL Setup の詳細については、トップページや他のブログ記事からもご覧いただけます。